自殺したい(2020/03/12)
「いちばん身近な逃げ道は、自殺ではなく、自殺を考えることだった。ぼくの場合、自殺を思いとどまらせたのは、とくに臆病さを持ち出すまでもなく、こんな考えだった。『何ひとつできないおまえが、自殺ならできるというのか? よくまあそんなことが思えたものだ。自分を殺せるくらいなら、もうそんなことをする必要などありはしない』」(ブロートへの手紙)
フランツ・カフカ (著), ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ (著), 頭木 弘樹 (翻訳) 『絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ: 文豪の名言対決』 草思社文庫 (2018) 261頁より引用